秋学期前期 総括

あっと言う間に、20ヶ月分の2ヶ月が過ぎました。そして、その間に、先週でFall Aという秋学期が終了しました。

先達曰く、「秋学期は、勉強、ネットワーキング、就活のトリプルピークが重なる」とはよくいったもので、なかなか序盤は寝れない日々が多かったです。終盤はだんだんなれてきて、アメリカドラマとかをちょこちょこ見る時間も出てきました。

先学期は、ばちばちの数学学期で、Micro Economics (ミクロ経済と経営)、Data and Decisions (統計と意思決定)、Leading People (組織論)、Leading Communicationという授業でした。数学に苦手意識は無かったですが、法学部出身の自分にとって、ミクロ経済と統計はなかなか新鮮で面白かったと同時に少し苦労しました。上手くカリキュラムが組まれているなーと思うのは、統計学でサンプリング手法の話しをしたと思ったら、組織論では組織変革に向けた試行とデータサンプリングのプロジェクトをやったりと、一見関係のなさそうな授業が有機的に絡み合っていて、さすがは高い授業料のだけあって考えているなという感じはしました。また、経済学も統計学も全て、ビジネス課題と紐付いた形でのレクチャーになっているため、学部時代にそれらの科目を履修した周りのアメリカ人の学生も「学部と全然違うね」という感触(あたりまえですが。)


ケースはというと、ちゃんと調べてませんが体感でだいたい授業の30%くらいがケースですかね。経済学については、毎週ケースあり、全てのケースに事前のレポート提出が要求され、さらにそれを5人で構成されているStudy Team単位で提出しなさいということだったので、内容以上に、チームでの合意形成と共同作業にかなり時間を取られました。ただ、めちゃくちゃいいチームに恵まれみんな高いコミットメントがあり、その点はラッキーだったと思います。構成は、人種的にはアジア系アメリカ人(女性)、ワスプアメリカ人(男性)、アフリカンアメリカ人(女性)、コロンビア人(男性)、ブラジル系日本人(自分)という構成で、バックグランドとしては金融1、コンサル3 (会計系2、戦略系1)、メーカー1という形で、非常にダイバーシティに配慮された布陣でした。

ちなみに、UC BerkeleyのHaasビジネススクールは、一学年240人という北米のスクールの中ではかなり少ない部類ですが、その中でもInternationalが43%、女性比率も43%とどちらも高い部類に入るとおもわれます。(女性比率を出したのは、テック企業や事業会社の取締役の中での女性比率向上というのがこちらでも話題/課題になっているからです。) ですので、5人のスタディーチームを組むと、二人がInternational、二人は女性、インダストリーも金融/コンサル/その他(製造業/ノンプロフィットなど)に分かれているなど、本当に上手く考えているなーと思います。
まぁ、あまり勉強がりがりしても意味ないので、落ちこぼれない程度に秋学期後半も泣きながら頑張ろうと思っています。

その他の組織論についても、チームでのプロジェクトが多かったので中々大変でした。コミュニケーションは少人数グループで毎週お題に合わせてPublic Speakingをするというもので、これも慣れないので結構苦労しました。特に、やはりアメリカ人は上手で、自分のスピーチに毎回「アイコンタクトが下手」「姿勢が悪い」「声の調子の使い方がよくない」などなど徹底的にダメ出しされるので、結構むかつきます。でも、このクラスは好きでした。人前で話すのは特に得意とも苦手とも感じていなかったのですが、いかにこれまで体系立てて練習してこなかったんだなと身にしみて感じました。といっても授業が終わったので上達させる機会がないので、BerkeleyのToastMasters (世界中にある英語のPublic Speakingサークル)に入って、引き続きPublic Speakingは個人的に上達させたいなと思っています。


さて、就活についてですが、巷では来年の夏のインターン先がそろそろ決まる頃です。こちらにくる前はいわゆるMBAホルダーの伝統的な業種を主軸においていましたが、やはりここにいると同級生がどんどん会社を始めただの売っただの言っていて、迷いは生じています。こちらの企業ともいくつか話をさせてもらっていますが、もう少し頭が固まった段階でまた、触れたいと思います。


ネットワーキングの方はというとFacebookに遊びの写真ばっか載せててすいませんという感じですが、最近はパーティー的なものは大体断るようになってきました。というのは、やはりパーティーで一気飲みしても中々深い会話はできないので(そりゃそうか)。なんかビール樽から何秒連続で飲めるかとか、ウィスキーボトルで一気飲みしたりとか、30代らしからぬ飲み方はもう卒業して、どちらかというとルームメイトとともに、数人を家に呼んで小さなディナーで興味ある話題について話すという形に最近は落ち着きつつあります。(一気飲み系も好きなんですがね。)