卒業、失業、新年、からの転職

2016年、結局ブログを書かずに終わってしまいました。おそらく、人生の中で最も密度の濃い一年だったんではないかと思います。ちょっとまとまった時間ができたので、昨年全然アウトプットすることができなかったことの反省も踏まえ、ここで軽く振り返ろうと思います。


1月 MBAの冬休みを利用して、一年半ぶりに日本帰国、からのタイ、ベトナムラオスカンボジアのトリップ。東南アジアは10年以上前にタイに行ったっきりだったので、そこからのめざましい発展に驚かされました。と同時に、タイ=>ベトナム=>カンボジア=>ラオスの順にグラデーションのようにかわる経済発展度合いを見ていると、2週間の間、徐々にタイムスリップしているような感覚に陥りました。断然好きだったのは、ラオスルアンパバーン。聖域のような街。


2月-4月 MBAの最後のセメスター。ここでは、卒業後にスタートアップで働き始めることを考え、あと今まで避けてきたFinance系の重めの授業をとりました。
New Venture Finance - ベンチャー企業のファンドレイジングやファイナンシングをケースを通じてディスカッションする授業。VCからのタームシートの評価やファイナンシングのオプションの評価など、かなり実地的な授業でした。あとは、セコイアなどの大手VCからのゲストスピーカーが豪華でした。

Corporate FInance - The MBAという感じの、ひたすらファイナンスのケースを解き続ける授業。毎週1本重めのケースにチームで取り組み、ProposalをWriteupにまとめて提出するというサイクルです。在庫の持ち方、リース、負債など、大企業がかかえる様々なファイナンシングニーズをケースを通じて議論していきます。

Designing Web Based Product - こちらは打って変わって、Web Serviceを実際に作ってしまおうという授業。まず授業の前半でクラス60人全員がピッチを行い、そこから投票で徐々にアイデアを絞っていき、最後の10くらいのアイデアを元に、チームを作って実際にWorking Prototypeを作っていく授業です。自分は、「人工頭脳を活用した、ギフトのSuggestion」を行う Giftedというサービスのピッチを行い、うまく最後まで勝ち抜いたため、このアイデアで5人のチームを作ってサービスのプロトタイプ作成を行いました。めちゃくちゃHands-onの授業なので、Squarespae.comでウェブサイトを作ったり、A/Bテスティングをしたり、アクセス解析をしたりと、Webベースの事業を立ち上げる時に必要なスキルを一通り身につけることができる良い授業でした。eCommerceで働く前だったので色々と学ぶことが多かった。

3月 - 春休みを利用してイスラエルへ。おそらくこの2年間の中でもっとも刺激のあった旅行。現地のスタートアップや政治家と話したり、シリアとの国境に足を伸ばしたり、聖地エルサレムの地下道を歩いたり、、、この国の3000年以上の歴史と近年のスタートアップの盛り上がりを感じることができました。テルアビブは今後住んでみたい場所の上位にランクします。



5月 - 卒業式、からのヨーロッパロードトリップ。3週間かけて、オランダ、ベルギー、フランス、イタリア、クロアチアサンマリノ、を走り抜けました。MBA中のルームメイトのイタリア人、現在のルームメイトのインド人、そしてトヨタの同期のノングチャングが途中から参加し、凸凹カルテットでの旅行は超楽しかった。特に、イタリアは色々な都市をめぐり、食文化の多様性、食文化の深さ、食文化の洗練性に触れました。(食ってばっかかい。) それもあり、一番印象に残ったのはミラノの「モツァレラバー」のあるレストラン。自分の好きなモツァレァチーズとトマトを選び、カプレーゼを作るのですが、これが絶品中の絶品。アメリカにいると舌バカになりがちなので、いいリハビリになりました。


6月-12月 - さてここからが怒涛のスタートアップライフ。Beepiという中古車をオンラインで取引するサービスを運営する会社でOperations Managerとして働き始めました。8人のチームのマネージャーという立場で、全米14箇所の拠点間の物流網の構築、在庫管理、フィールドオペレーションの改善、フィールドマネージメントシステムの導入、そして新しいプロダクトのローンチなどを行いました。本気で世界中の自動車販売業界をぶっ壊すという夢のもとに集まった人たちが、「100% or Nothing」という合言葉のもとに、強烈に働く会社でした。アメリカ人が働かないというのは嘘です。シリコンバレーのStartupに限って言えば、めちゃくちゃ働きます。その中でもBeepiのようにオペレーションヘビーの会社では、なおのこと。自分もほぼ週7日稼動で死ぬ気でした。

忙しい理由は、1) チームのマネージメント、2)自分のプロジェクトの進行、を同時に行うプレーイングマネージャーだったところが大きいです。特に、1)については、毎月数十%で成長する会社なので、デイリーオペレーションが毎日のように破綻するため、それを若い子達に指示を出しながら必死で食い止めるのにまずは日中のほとんどの時間を使っていました。そして、2)については、とにかくサイクルが早い。昔トヨタで1年以上かけていたレベルのプロジェクトが1ヶ月くらいで回っていくイメージです。僕が手がけた新しいサービスもほとんど自分でエンジニアと話しながら、プロダクトが出来上がり次第、最短の日程でローンチしていく。当然、紙なんて一切かかない。






何もかもがうまくいっていると思っていた、12月某日、シリーズCのファンドレイズの最中、資金調達にめどがつかず、あえなく会社をシャットダウンすることになってしまいました。
https://techcrunch.com/2016/12/07/used-car-marketplace-beepi-shuts-down-outside-of-ca-merges-with-stealth-fair-com/

ビジネスの内容や、失敗の分析などは、ここでは省略しますが、結論からいうと、自分のチームを全員レイオフし、自分も会社を去ることに。自分自身は在庫管理をしていたこともあり、数週間前から厳しいなとは思っていましたが、多くの社員にとっては、晴天の霹靂でした。チームメンバーを一人一人個室に呼んで、パソコンと電話を没収して、その場で帰宅してもらう。映画のようなシーン。急成長から最後の処理まで、たった半年でしたが本当に3年分くらいの量の仕事と経験を得ることができ、結果はついてきませんでしたが最高の経験をしたと思います。

今は幸運と縁に恵まれ、次のスタートアップでBusiness Development Managerとしてまた働き始めていますが、このあたりの顛末はまた、次回にまとめたいと思います。


長文でしたが、記録として。

あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いします。

さて、昨年の8月以降更新が途絶えてしまいました。
ありがちですが、ちゃんと書かないとと思いドラフトは沢山書くのですが、
あまりピンとこず、アップしてませんでした。今年はもう少しハードルを下げて、沢山投稿しようかなと。

とりあえず、今は空港で、これからベトナムカンボジアラオスに行ってきますので、
写真等々は別途アップします。

(写真は、年末に色々、皮むきをした結果のおせちっぽいやつです。)

人生最後の夏休み


さて、またまた更新が滞っていました。気づいたら3ヶ月。この3ヶ月、いろいろなことがありすぎて3年ぐらいに感じてますが、備忘も含めてまとめ。タイムリーにインターンのことを書きたいですが、1年目のMBA授業のまとめもできてないので、どちらも。



5月: MBA1年目終了からのIBD

1年目最後のセメスターは、「Strategic management」「Ethics」「Entrepreneurship」「IBD」の4つの授業でした。Strategyはこれまでの必修科目の集大成みたいな感じで、Marketing、Finance、Accounting、Macro/Microで学んだことをいかしつつ、基本は全てケースメソッドで、その会社の戦略を数枚にまとめて、で授業でディスカッションという形式。Ethicsはなかなか面白かった。あまり「とりあえず人様に見られて恥ずかしく無いように」というある意味難しそうだけど簡単な倫理規範の日本と違い、こちらではIntegrity (高潔さ)というのは立派なビジネススキルとしてみなされます。特に、プレッシャーのかかる、役割に就く可能性が高いMBA生にとって、そのプレッシャーの中で、1.何を正しいと考えるか、2.正しい判断をすることができるか、というのを過去の事例(ベタにエンロンとか)を使って、考えていくという授業。久々に日本で大企業の粉飾決算が話題になっていますが、ああいうのが起こるメカニズムとか実際に担当者のロールプレイをしながら、上からプレッシャーかけられたときの対応方法とかを考えました。


そして、IBD。International Business Developmentという授業で、これは海外の企業に実際にお金をもらってコンサルティングをする授業です。(お金は学校に入るだけですが。)そして、5ヶ月間毎週その会社とコミュニケーションしながら準備をして、5月の2週目から3週間、現地入りして、リサーチや議論を通じて、経営戦略の提案をして帰ってくるという授業です。僕は、Spain MadridのOzoneDriveという小さなスタートアップを割り当てられました。この会社は、地中海の島で、電気自動車のシェアリングを普及させようとしていて、そのためのファンドレイジングの戦略というのがお題でした。

チーム編成は学校側が問答無用で学生を4人のチームに振り分けるのですが、僕のチームのメンバーのバックグラウンドは、会計系コンサル、再生エネルギー、テックのファイナンス、自動車(自分)というなんともいい感じのバランスでした。ていうか、やっぱり自動車のプロジェクトを割り振られてしまうあたりしゃーねーなという感じではありましたが。やはり3週間もいると、考え方の違いとかプライオリティの違いとかで、色々と苦労しました。


6−8月:インターン

ということで、結局、インターンは米国でやりました。自動車関係のインターンをしたのですが、業種としては、オンラインで中古車を販売するE-Commercef業界ということになります。日本でもオンライン販売ってあるんじゃないの?という感じるかもしれませんが、そういったレベルではなく、アマゾン並みに、ボタン幾つか押すと面倒な手続きも全部終わった車が家の前に到着するというなかなか面白いサービスです。まだ未成熟市場ですが、この会社は1年で売り上げを20倍にしていて、すでに業界最大手になっています。(Used car onlineとかで検索すると出てくると思います。)

この会社を選んだ理由は、
① まじで世界を変えようと思っている
② まじで数十兆円市場を変えるポテンシャルがある
③ 自分の経験を直にいかせる

ということで、最終的に決めました。また、どっかでまとめて書こうと思いますが、AirBnBが数年で世界中のホテルの合計よりも多い部屋数を獲得するに至ったのと同様に、超セグメンテッドな中古車市場はものすごいポテンシャルがあると思います。

世界の自動車メーカーも、技術面での努力はすごいものがあると思いますが、販売の仕方については、数十年、イノベーションが起きていません。そして、次の10年で車の売り方はきっと劇的に変わると思います。自動車の製造がモジュール化され、品質が均一化し、ソフトウェアのアップデートがネットで行われる時代が来れば(すでに一部来ていますが)、販売をDLRでする必要は全くなくなります。よく、「テストドライブしないと売れない」といいますが、整備のプロがテストドライブしてくれた車を家に届けてもらう方がよっぽど安心です。走りのテイストが云々とか言う一部の人にだけテストドライブセンターを作ればいいだけです。(自動車に占める、ディーラーや販売部門のコストをずっと前の会社で見ていたので、、、)

すでに、San Franciscoには4-5社、SeattleやNew Yorkにもそれぞれ何社か車のオンライン販売のプラットフォームが立ち上がっていますので、これからの勝負は次の1-2年でどの会社がデファクトスタンダードを作るかですが、おそらくスピード感や経営者のスキル、資金量、どれをとっても今働いている会社がそのポジションを握ると思います。

もの凄いハードワーキングカルチャーの会社なので、朝来ると、オフィスに死体(寝ている人たち)が沢山転がっていますし、平気で20時間働ける人たちなので心身共にかなりくたびれますが、それでもインターンの自分にビジネスモデルの提案から実行まで全て任せてくれる懐の深さがある会社です。ちなみに設立1年ちょいですが、次のラウンドで評価額が20億ドルに届くのではないかといのが最近の報道ベースです。

結果を出すことに対するプレッシャー、決断の早さ(数秒)、カスタマーケアに対するクレイジーなまでのこだわり。めちゃくちゃきつい3ヶ月でしたが、もの凄い経験を出来たと思います。


(最終日にケーキを用意してもらいました。残念ながらスペルが違いますが・・・。)

Work is dignity、仕事は尊厳


(6月から借りる新居からの景色。ベイエリアが一望できます。)

さて、ようやくいろいろな事が明確になってきたので更新したいと思います。以前のポストでも書きましたが、色々と紆余曲折を経て、夏はベイエリアに残ってインターンを行うことにしました。簡単に仕事について振り返り。


まずは、出国前から昨年の冬までは、ひとしきり、日本のコンサル、投資銀行、テック企業の就活戦線に顔をだしてみました。基本的な行動指針は、
(1) なんか面白いことあるかな?
(2) とりあえず、 MBA借金を早めに返したい
(3) 優秀な人と働きたい
(4) MBAとるし、それっぽいところに就職したいな


というもので、最初から、「え、いまさらこんなんでいいんだっけ?」という違和感を感じながらも、まぁいいかと思って時間を使っていました。ところが、こちらにきて、


① 大抵の会社と比べて前の会社の方が社会的意義もやりがいも大きい (洗脳は未だ解けず)
② お金は不安だけどなんとかなる(アメリカ人は借金に対して能天気なので毒される)
③ まぁなんだかんだ、英語でも戦えるような気がしてきた (ギリ気のせい)
④ 今更、ここまできてGoogleだのAppleだのビッグネーム追いかける意味は全く無い (チラ見はするけど)


ということがわかり始め、もともと考えていた基準が、


(1) とにかく自分がワクワクしないことはしない
(2) お金は生きていけるだけまずは稼ぐ
(3) 優秀な人と言語能力も含めてガチンコ勝負してみたい
(4) いまさら人の目気にするのは馬鹿らしい


というふうな感じに変わってきました。MBAにきて一番の収穫は(1)が明確になったことかもしれないです。(2)は(1)が決まると割と簡単な判断でした。(3)はまだまだ迷いもあるけど、簡単に言うと、「アメリカで戦えるか?」というところにつきる。これは正直めちゃめちゃ厳しくって、30社受けて、やっとこさ1社からオファーがもらえましたという程度。日本で日本語で仕事するのに比べて、戦闘能力が4分の1くらいになるイメージです。まぢで小学生になった気分。今まで海外営業やってたし英語でビジネス出来てるぜ俺、的な感じを少しでも思っていたことが恥ずかしくなります。会社の後ろ盾が無いと、ただの色黒のジャップでした。


ただ、一方で、自分の強みを上手く売り込んで、そこにパッションも乗ると、言語のハンデはかなり小さくしていけるということもなんとなく肌で感じてきました。(4)も、結局、(1)が明確であれば簡単なこと。(でも、実はこの(4)が簡単そうに見えて一番くせものだったりする)。そして、結局、自分の中で、(1)と(3)の源泉は同じだなという風にも感じるわけです。ワクワクするという気持ちの中に、「ものすごい不利な状況に置かれている」というのは自分にとって大事なんですよね。今までブラジルで仕事してたときも、学生の頃に模擬裁判(=法廷の格闘技)でクソ労力使っていたときも、結局、燃(萌)えた理由は、リソーセスの無いUnderdogになったところで出るアドレナリンにドライブされていたわけで。


ということで前置きが長くなったのですが、夏はSilicon ValleyのStartupで働くことになりました。設立1年の会社ですが、すでに$80MMを調達し、今年中に全米展開を予定しています。サービスや仕事の内容はまたおいおい。結局、自動車関係ではあるのですが、自動車市場のランドスケープを変えるポテンシャルを持った会社だなと感じることができ、かつ自分の経験もばっちり生かせるので、上手くはまった形です。といっても、この会社もMBAの採用をしていたわけではないので、プレゼン作って、プロジェクト売り込みにいってと、かなりハッスルしましたが。(あと、Haasの日本人の先輩にもつないでもらったりお世話になりました。)あとは、プロジェクト売り込む時に、元コンサル/自動車関係の同級生にめちゃめちゃお世話になりました。彼とのブレストとかがなかったらいいプレゼン出来てなかったと思うので超感謝。


冒頭の言葉は、2年くらい前に読んだ、「How Starbucks saved my life」という本の中で、大会社のエクゼクティブからスターバックスバリスタに転身したMichael Gillの言葉。結局彼にとっては、スタバでの仕事の方がよっぽどDignityを感じることができたというお話。彼自身の経歴はどうあれ、この言葉は忘れちゃいかんなと思うわけです。



Work is dignity、仕事は尊厳。



いうのは簡単だけど、実行するのは難しい。今年32歳になるわけなんですが、第二のプロとしての人生を送るに当たって、忘れちゃいかんなと日々思うわけです。

クラウドファンディング (IBD)

さて、授業の宣伝です。


UC BERKELEYのMBAプログラムの目玉授業の一つにIBD (International Business Development)というものがあります。
この授業は、1月-5月にかけて、ある企業のコンサルティングを行い、夏休み前の5月に3週間現地に行って、調査やプレゼンを行って帰ってきます。



IBDを取っている学生は100名程度で、4名で1チームを構成するので、25社にサービスを行っていることになります。クライアントは国際機関、NGO、地元の大企業、スタートアップなど、本当に様々です。国については、多くは発展途上国ですが、ヨーロッパや中東など、Developedな国の企業も含まれています。



授業の一環とはいえ、クライアントは4名の学生分のフライト代/ホテル代/その他経費を負担しているので、クライアントとの関係については、
ほとんどプロフェッショナルレベルの対応を求められます。(まぁ、メール即レスとか、プレゼンにめちゃ気を使うとか。)


どこのMBAプログラムもこういった国際プログラムは用意してますが、IBDは授業も現地滞在も期間が長く、
クライアントにがっつり入り込んでいくというのが、特徴かなと思います。あとは、歴史が長いので、教授陣もこなれている感じはありますね。


前置きが長くなりましたが、僕がやっているのは、スペインの電気自動車に特化したカーシェアリングサービスで、「Ozone Drive」という会社がクライアントです。
まだ、Seed Fundingを受けただけの会社ですが、地中海の観光地を中心に電気自動車に乗ったことがない顧客に素晴らしい経験を提供していくことにより、電気自動車の普及を促進させることを目指しています。

Ozone Drive ホームページ
http://electricroadshow.ozonedrive.com/


今回は、この会社のマーケティングストラテジーとファンドレイジングがお題です。
そして、ファンドレイジングとマーケティングの一環として、昨日からOzoneDriveのクラウドファンディングキャンペーンを開始しました。
本来はコンサルティングなのでもう少しストラテジックなことをやるのですが、クライアントがスタートアップということもあり、
もうなんでも屋状態で、今回のキャンペーンサイトもほとんど自分たちで作ることになり、この1ヶ月くらいはかなりバタつきました。

Indiegogoのキャンペーンサイト
https://www.indiegogo.com/projects/ozone-drive-connecting-islands-to-electric-cars/x/9981126


ぜひ一度、ぽちっと寄付(or ファンディング)してみてください!

からのサバイバル

さて、気が付いたら1ヶ月以上更新が途絶えてしまいました。
近況を軽く。


1. 学校
春学期に入り、非常に楽しいです。授業はかなり自分でコントロールできるようになり、負担としては軽くはないですが、精神的には楽になりました。
授業は必修ではオペレーション/マクロ経済、選択でInternational Business development (IBD)/ Entrepreneurshipと、Haasの看板授業の2つをとっています。
オペレーションは、いままで需給やサプライチェーン周りを見てきたこともあり、非常に馴染みのある分野ですが、それでも学術的に教えてもらうと、
なるほどなという発見が大きい。トヨタの名前が出てくることも多く、つい先日も、トヨタでのオペレーションの経験をみんなの前でプレゼンしました。
マクロ経済は、"Theふんふん"、って感じですね。

IBDは海外の会社にコンサルティングを提供し、プロジェクトの締めで3週間現地にいって、ガチでコンサルする授業です。
行き先はスペインで電気自動車に関するプロジェクトをやっています。守秘の関係もあるので、もう少し関係が出来たところで詳細書きます。
ただ、スーパー Hands-onなプロジェクトにアサインされたので、もはやここの会社の従業員の様に走り回っています。


EntrepreneurshipはHaasの売りの一つですが、やはり楽しい。起業家がファンドレイジングをするときの戦略、VCからオファーを受けるときの条件、
共同創業者とのEquityシェアリング、など会社を起こした時にぶちあたる問題を毎回扱います。また、すごいのは、Toby Stuart教授もさることながら、
授業に毎回来てくれるVCのおっさん(<-多分偉い人)が、VCの視点で各ケースにコメントをくれるのでものすごく視野が広がります。



2. キャリア
いやー、サバイバル。とりあえず、日本/東京でのインターンはやりません。やはり、ぐるぐると考えた結果、あまり日本に帰るメリットは無いなと。
そしてあまりどきどきしていないなと。まぁ、ロジカルに考えるとそりゃそうなんだけど、ようやく踏ん切りがついたということろかな。
そして、こちらでのサバイバル就活に突入してます。これまで海外関係の仕事をずっとしてましたが、いざ、自分の力で就活してみると、
どれだけいままで会社の後ろ盾を自分の能力と勘違いしていたのかを身にしみて感じますね。すでに斬られまくってボロボロですが、もう少し頑張ります。
骨だけになったら、帰国します。。



3.遊び
こちらの人にとっては当たり前なのでしょうが、2月は海に行って泳ぐ経験と、スノボを1週間おきにするという荒技に挑戦しました。
海までは、1時間程度、雪山までは3時間半くらいです。


今週末から、日本に帰ります。60人くらい同級生連れて日本旅行のツアーガイド。
全然時間がないのですが、どっか空くかもしれないので、暇な人は連絡してみてください。


Tanzania (=ただのバカンス)

12月半ばに試験が終わってから、1月20日くらいまでの約1ヶ月間の冬休みでした。日本にいると、大人になってから1ヶ月の休みがあるというのがなんだか変な感じがしますが、欧米や中南米の人は慣れたもんで、1ヶ月どう遊び倒すかというのを周到に綿密に計画します。

さて、冬休みは以前にも触れましたが、タンザニアに2週間行きました。当初は、キューバに行こうと思っていたのですが、一緒に行こうと話していた同級生が行けなくなったため、他のものを探していたところに友達から誘ってもらったタンザニアトレックに参加しました。11人のグループでしたが、かなりの多国籍軍でばらばらのメンバーでしたが、ものすごく楽しかったです。やはり、学校ではなかなか知り得ない素の姿で2週間もいるとかなり仲良くなれる気がします。

せっかくなので備忘も含めて、タンザニアについて思ったことを軽く書いておこうかと:タンザニアは、アフリカの東海岸ケニアと並んで、野生動物の数やサファリのクオリティで有名です。ちょいと調べたところ、タンザニアには400万以上の野生動物が存在し、その密度は世界一とのこと。(確かに象とかキリンとかシマウマとか、最後はチラ見しかしないくらい沢山いたな・・。)




初日-2日目
まずは、経済の中心であるDar Es Salaamに到着。ここは、1泊しただけでしたが、なんとなく「The新興国の経済の中心」という感じの成長と危険と快楽の匂いのするなかなかいい感じの街でした。特に観光客が多いようなところではなく、我々のような観光客にとってはサファリやビーチリゾートに行く人の中継地点という感じでした。
(Dar Es Salaamのホテルから)


一応、MBA生の集団ということもあり、ここではマイクロファイナンスと観光業を組み合わせた「Investour」というNGOのツアーに参加しました。
http://capture.heartrails.com/free?http://investours.org/home/

なかなか面白い団体で、観光客をガイドに連れて行きつつ、融資を必要としている事業主の数社と引き合わせ、その中で客が気に入った会社にツアー料金を融資するというもの。この日は、木彫り職人の店と、レストラン(というか屋台)の経営者2名と話をしました。融資額は200-300ドルなのですが、彼らにとっては事業拡大の大事な元手とあって、色々とプランを語ってくれました。
(ローカルレストラン)

(木彫り職人)

ツアー後、「まぁ気に入った方に多数決で決めようぜー」という感じだったのですが、そこはうるせーやつらで、結局、昼飯食いながら激論に激論を重ねて、レストランの女性経営者の人の方に投資することになりました。

あと、気になったのが日本車(というかトヨタ車)のシェア。調べてないですが、70%は超えているんじゃないかという気がしました。おそらく中古車が中東あたり経由で流れているのでしょうが、日本の病院や企業のロゴが入った車がばんばん走っていました。イギリス統治のあった右ハンドル国ならではの光景なのかもしれないですが、イプサムとか日本でしか売ってなかった車が元気に走っているのをみるのは感慨深い。そして、やはり、Ssfari観光があるためか、そこらじゅうに、King of Off-Road=Land Cruiser 70が走っていて、自分も今回ずーとお世話になりました。これは過酷地ではもはや万国共通ですね。さすがトヨタさん。
(自動車学校)

(King of Off-Road)



3日目-5日目
Dar Es Salaamから移動し、その昔、奴隷貿易で栄えたZanzibarという世界遺産の島に移動。アフリカにビーチリゾートのイメージは(南ア以外)あまりなかったのですが、このZanzibarは世界で最も美しい海の一つ、と言われるように美しいところでした。海が無いと生きていけない自分としては、サンフランシスコの淀んだ海しかここ最近見てなかったので、スーパー癒しで、シュノーケリング、ダイビングで充電完了。ちなみに、新年もこの島で過ごしましたが、なかなか見たことがない、ここ庭か!的な小さな花火を眺めながら年越しをしました。

(砂の島にて)

この旅行中に頭が真っ白になる程キレイな光景が2回ありましたが、一回目は、Zanzibar島から周辺の島へ移動しているボートの上での光景。超絶に青い空と青い海の上に、昼の3時頃に満月が出始めていて、圧倒されました。暫く喋らなかったので周りについに頭がおかしくなったかと思われました。残念ながらiPhoneしかなかったので、写真はしょぼいのですが、こんな感じです。


6日目-10日目
そして念願のサファリへ。有名なNgorongoroやSerengetiといった国立公園をくまなく回りました。まぁ動物について語っても仕方がないのですが、距離が近く、かつサファリパークとは違って、ライオンがシマウマとかを捕食しているところを大量のハゲタカが狙っているのが見えるというガチ感がドキドキしました。



あと、なかなかいいロッジに泊まったので、国立公園を望むプールで夕日を眺めたりしました。



そして、サンライズ

特に、個人的にはNgorongro国立公園の中での、雲がかかった夕方の神秘的な風景は、心臓が止まりそうになる程美しかった。このNgorongoro公園は火山のクレーターの中に位置しているので、非常に野生動物が豊富なのに、キリンだけはいないそうです。(クレーターが登れなかったらしい。)とにかく、綺麗でした。


11日目
グループはみんな帰国でしたが一人だけ一日余分にステイし、キリマンジャロへ行きました。登山口の麓までいき、このあたりのローカルマーケットを紹介してもらいました。やはり人数多いとなかなか込み入った話が聞けなかったので、この日は雇ったガイドさんとしっぽり話しながら生活事情とかが聞けたのでよかった。

ということで、見事なほどにただの観光でしたので、あまりいいことは書けませんが、タンザニアは行ったことない人には是非オススメしたい旅行先。