ブラジル音楽の実力(Reggae編)

しばし、更新が途絶えてしまいました・・・。
ちょっと、手抜きですが、最近買ったCDで良かったもの。

前にも少し書きましたが、Reggae Brasireiro (ブラジリアンレゲェ)はなかなかおもしろいです。そんなに普段から、レゲェを聞くわけではないのですが、こっちのは好きです。

何がいいのかは、うまく説明できないですが、
▼ サンバやボサノッバにあるような、ブラジル音楽独特の旋律がレゲーにマッチする
ポルトガル語の語感がレゲーにマッチする
ということなのかな?と勝手に想像します。
ブラジル音楽の批評とかでは、こういうのを「Brasilidade(ブラジル風味)」とよく言われています。よくライブハウスでボブマーリーのカバーとかをポル語でやっている人がいますが、すごい感動するのは、やっぱり言葉の違いもあると思う。

ポル語のおもしろいところは、
▼ 一つの動詞が10も20も活用する
という点があります。音がめちゃ豊かになると思う。
あでもこれだけだと、スペイン語やイタリア語なども同じ。
もうひとつ重要な点は、
▼ ポル語は歌うように話す

ということ。良く先生にも、「もっと歌うように発音して」といわれますが、
英語やスペイン語に比べても、断然、抑揚が強い。

こういう点も、ブラジル音楽を際立たせている点なのかもしれない。

前置きが長くなりましたが、最近買ったCDはこちら。

Maskavoの'Já'
レゲーの大御所のMaskavoです。実は、あんまり良く知らないのですが、
ラジオで聞いたこの曲が欲しくて買いました。

海でビール飲みながら聞くのにいい曲ですよね。

Natirutsの'sorri sou rei'

Natiruts(ナッチフッツと読みます)も有名どころですが、こちらは、どっちかというとR&Bテイストです。

(なぜか動画が埋め込めないので、こちらで↓)
http://www.youtube.com/watch?v=l6I-fY_FnIY

ナッチフッツはレゲェの代名詞みたいらしく、「ナッチフッツが好きだ」というと、たいてい、「変な葉っぱを吸っているのか?」と冗談めかして聞かれます。そういうイメージらしい。


今回は、他のジャンルもいっぱい買ったので、今度紹介します。
今日は、レゲェで。

マナウス(アマゾナス)とリオデジャネイロにいってきました。その② 

さて、次はリオについて。後輩たちはリオのきれいな海でサーフィンをすることを旅の第一目的にしていたようですが、そんな後輩はほっておいてビーチでカイピリーニャをがばがば飲んで昼間を過ごす。カイピリーニャはサトウキビで作る蒸留酒に大量のレモンと砂糖を入れて飲む、強いカクテルです。だいたい30-40度くらいか。これを太陽の下で2杯飲むと、「腰砕け」というのが何かがわかります。

(カイピリーニャについて知りたい人に)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3

ちなみに、ビーチの写真は
こんな感じ。いわずもがな、超きれいです。


コパカバーナ海岸)

(イパネマ海岸、後輩と)

(すげー刺青の女の子発見)

さて、本題に。

コルコバードの丘

やはりブラジルというとリオのキリスト像を思い浮かべる人が多いと思います。リオ市街のちょうど真後ろに位置するコルコバードの丘からのリオの眺めは本当に素晴らしく、リオが「Cidade Maravilhosa」 (すげー街)という
異名を持つことも理解できます。


コルコバードの丘からの写真)

(キリストは撮れなかったので、ネットで拾った写真)

年末ということで、丘の上はめちゃ込んでたので、早めに退散。


音楽の街、リオデジャネイロ <ラパ地区>

ラパは安直な言い方をすると「リオの六本木」という感じでしょうか。
いたる所に音楽バー(日本で言うとクラブとバーの間見たいな感じ)があり、サンバを中心に色々な音楽があちらこちらから聞こえてきます。


今回は、その中でも人気ナンバー1のサンバ/MPBのお店、Carioca da gema(真のリオっ子)に行きました。


ここは、小さい店ですが国内でも有名なアーティストがたくさん出演するため、超人気店です。普段はこんな感じ(個人撮影のもののため、音は最悪です。)


この日の夜のアーティストはリオ中心のバンドだったので知らなかったのですがRoge(ホジェ)というバンドでした。まさに、このカリオカダジェマでの昔の演奏の動画があっりました。

かっこいい。。。。こりゃ老若男女踊り狂っているのもわかるな。

その次のバンドは名前を忘れてしまいました。。。
ので、検索もできないのですが、Maria Rita の"O homem falou"をやっていたのは覚えています。(ノリノリのサンバ、こんな曲↓)

(ちょっと長いけど、半分くらいからかっこいいです。)


とりあえず、こんな感じでした。

ちなみに、ラパはやっぱりちょっと怖い面もあって、
一本横道にそれると、意味のわからない葉っぱや、変な薬を飲んで、寝転がっている人たちがたくさんいます。お気をつけて。

マナウス(アマゾナス)とリオデジャネイロにいってきました。その①

さて、早速2週間更新が止まってしまいましたが、旅行にいっていました。年末に日本から会社の後輩が2人遊びに来ていましたので、3人で旅行にいっていました。

マナウス(アマゾナス)

ブラジルといえば、アマゾン、ジャングルを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。今回はアマゾンの玄関口、
ブラジル北部で最大の都市マナウスとちょっとジャングルに旅行してきました。
(画像の赤天がマナウス市です。)

マナウスはアマゾン河(Rio Amazonas)とソリモンエス河(Rio Sorimões)の合流点に位置する、アマゾン地域最大の都市で、
人口150万人を擁します。おそらく、アマゾンといえばマングローブ林やジャングルを想像される方も多いと思いますが、マナウスは高級ホテルやお店が並ぶ北部随一の大都会です。1967年にマナウスフリーゾーン(経済特区)に指定され、州税の恩典を受けることができ、また北部の安い労務費を享受できることから、多くの大企業が工場進出をしています。馴染みのある企業では2輪を生産しブラジル国内で8割近いシェアを持つモトホンダや、ヤマハ、また韓国のLGなどが工場を構えます。


今回は、そのマナウスから船で30分程度のところに位置する「アマゾンエコパーク」に滞在しました。
http://www.amazonecopark.com.br/
会社の先輩の友達に、マナウス地区で旅行会社を経営している方がおり、その方の紹介で泊めていただきました。

アマゾンエコパークでは、
▽ 2河合流地点遊覧
▽ ジャングルトレッキング
▽ ピラニア釣り
▽ ワニ捕獲

など、色々なアクティビティーを楽しむことができます。
何よりも大自然雄大さを感じたのは2河合流地点。これは、アマゾン河とリオソリモンエス側の合流地点をさします。
温度、流速、PH値、構成成分などの条件が大きく異なる二つの巨大な河が合流するため、この地点では違う色の河が混じり合わずに延々と流れ続ける神秘的な光景を見ることができます。百聞は一見に如かず、こちらがビデオです。

その他アマゾントレッキングでは野生のナマケモノが一杯いたり、素晴らしい体験をすることができました。


(野生のナマケモノと)

ナマケモノだっこ!)

(2Mの蛇に巻かれる後輩)

今日はここまで。次はリオ体験記とします。
一杯ライブを見ましたので、音楽記事にします。

Viva ブラジル品質

週一更新と言いながら、さっそく一週間以上過ぎてしまいました。

ブラジルの製品の品質について。言い尽くされているかもしれませんが、やはり海外生活をしていると、日本のあらゆる製品の品質の高さを再確認する機会が非常に多いです。そこで、思いつくままにですが、この9カ月の間に気付いたものを列挙してみます。特に、まとまりが無いですので暇つぶしにでも見てください。


<プラスティック製品全般>
特に、ビニール袋には毎日のように悩まされています。少し重いものを入れると、ミニョーンと伸びて、
ちぎれてしまいます。あとは使い捨てのコップやストローなんかも、なんぢゃこりゃ?って感じの質の悪さ。
他にもジップロックみたいなものを買っても簡単に壊れます。



<洋服全般>
これは赴任する前から知ってたから、スーツやYシャツは買いだめしてきましたが、
こっちで洋服で買うのは金をドブに捨てる以上の愚行です。まず、なぜか形態安定シャツというものがほとんど存在しない。
すぐにしわくちゃになる代物ばかり。まともな生地のYシャツを買おうと思うと輸入物(例えばBOSSとかDIORとか)の高級品を買わなければならない。ただ,輸入関税35%に加えて州税/連邦税がかかるので、日本の2-3倍の値段がします。

同様に、パンツやシャツなどもまともな品質のものはまともな値段では買えない。何回か洗濯すると毛玉と本体のどちらが大きいのか見分けがつきません。前はあまり思わなかったけど、ユニクロのコスト/技術って本当にスゴイと思います。



<紙>
まず、日常的に触れるもので圧倒的に気になるのは紙の品質。ティッシュからオフィスの印刷用紙に至るまで、紙の品質は非常に悪いです。特にトイレットペーパーは劣悪で、未だにいい紙のトイレットペーパーには出会ったことがありません。ティッシュもまたしかりで、日本の鼻セレブが本当に懐かしい。

ただし、紙産業はブラジルの主要産業のひとつ。ブラジルパルプ産業協会のレポートを見てみると、2009年の生産量でも、
アメリカ、カナダ、中国に次ぐ世界第4位の生産国。
http://www.bracelpa.org.br/eng/estatisticas/pdf/booklet/booklet.pdf
また中国の輸入の半分を占めるほど、中国へも輸出をしているとのこと。
にしては、なんでこんなに品質が悪いんだ。おいらの鼻と肛門が悲鳴を上げています。


<文房具>
これが悩みの種。出張者には必ず、マーカーやペンの替え芯を買ってきてもらっています。もう笑っちゃうくらいにボールペンもペンも太いものしかない。だからみんな字が汚いのか。日本だと無料で配っているような
ペンしかこちらにはなく、ストレスが溜まる。

最近、これって凄いビジネスチャンス?って思ったりして、いろんな日本人の出向者に文房具について聞いてみたら、やっぱりみんなストレスを感じているみたい。ロフトや東急ハンズと提携して、サンパウロ支店を作れないかしら、
と最近考えています。

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一方、いいものもたくさんあります。一次産業は素晴らしい。
野菜、肉、果物と女性のスリーサイズは群を抜いて品質が高い。

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とつれずれに、書きましたが、何よりもの問題は物価。サンパウロという街のせいもあるでしょうが、はっきり言って体感物価は東京よりも全然高い。

購買力平価を「簡易的に」示すビッグマック指数を見てみるとブラジルは世界で4位。
http://ecodb.net/ranking/bigmac_index.html
1-3位はヨーロッパの福祉大国が占めているので、実質的にはブラジルは1位じゃないでしょうか。


例えば、僕が働いているビルは、「サンパウロ六本木ヒルズ」とみんなで呼んでいるのですが、この近辺の昼ごはんは、だいたい1500円から2000円近くかかります。

(↑うちのオフィス)

アパートもまともなセキュリティでそこそこのところに住もうと思うと、20万~30万があたりまえ。自動車も異常に高く、例えばHondaのFitは300万円前後になります。(輸入ではなくガチの現地生産)日本企業の一員として住むにはいい国かもしれませんが、自費で住むには中々苦しい街だと思います。

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駄文を最後まで読んだ人のために、「ブラジルのノラジョーンズ」と勝手に僕が呼んでいるMaria Gaduの曲をのせておきます。

セアザについて 

サンパウロ州内の2000万人の胃袋を支える、セアザについて紹介します。
11月のVEJA(ブラジルで一番有名な経済紙)にセアザの改装についての記事があったので。

セアザの正式名称は、Companhia de Entrepostos e Armazens Gerais de Sao Paulo (CEAGESP)で直訳するのは難しいですが、「サンパウロ食料売買センター」という感じでしょうか。


南半球最大の都市、サンパウロの高層ビル群の中に位置するセアザは、卸売市場の規模としてはパリとニューヨークに次ぐ世界第3位の規模で、南半球では最大。セアザは1966年に設立されましたが、なんといっても驚くべきは日本人(日系人)の功績。



ご存知の通り、ブラジルは150万人の日系人が居住しており、中でもサンパウロはその8割(120万人)が集まる世界最大の日本人コミュニティー
が存在します。

数年前の小泉首相の訪伯(ブラジルは伯剌西爾と書きます)の際にも、日系移民がクローズアップされましたが、この地での日系移民の苦労には本当に頭が下がります。そして多くの日系人はブラジル社会の中で大きな成功を収めました。

セアザはその日本人移民の成功の一つの象徴です。ブラジルは本当に野菜の美味しい国ですが、農業の発展に日本人が大きな貢献をしています。数多くの野菜が日本から持ち込まれており、また栽培・流通のいたる所に日本人の知恵が活かされています。

毎日1万台のトラックが行き来し、5万人の従業員が働き、1万トンの野菜・フルーツ・生花が売買されるセアザは、日本人により設立され、1966年の当初は市場内の公用語は日本語だったとのこと。

40年以上、大きな手入れもされていないセアザの建物は老朽化が進んでおり、ついにこの12月に改装される計画とのこと。(VEJAの記事)

と、紹介したものの、自分も実は行ったことが無いので、近いうちに訪れたいと思います。

ブラジル音楽の実力 (Seu Jorge 編)

初ブログの一発目の記事です。今後、時間があるときにアップしつつ、
MixiFacebookへもリンクしていきたいと思います。


ブラジル音楽といえば、サンバやボサノバを思い浮かべるかもしれませんが、 その他にもいろんなジャンルがあります。
サンバだけでも、
▼ サンバロック
▼ パゴッジ
▼ サンバアシェ

などなど。また、ボサノバはブラジルの音楽ですが、
国内では好きな人はほとんどおらず、「海外で成功したブラジル音楽」
といわれています。

色々聞いていますが、こっちでかっこいいとおもうのは、MPB。
MPBは、「Musica Popular Brasileira」の略で、簡単に言うと、B−POPといったところでしょうか。

色々な種類があるブラジルの音楽がいい感じでまざりあってて、
本当にかっこいいのが多いです。

たとえば、上記のリンク。Seu Jorgeという乞食からビッグアーティストになりあがった人の、「Burgesinha(金持ち女)」という曲です。

歌詞は、「肉はヒレだけ食べたい」とか、「運転手をつけたぜ」とか、
ばかなものばっかなのですが、超かっこいいです。

レゲェとかスカとかも、日本に多い、外人の真似してみましたバンドではなく、ブラジルテイストが入った、かっこいいものがあります。
(当然、こっちにもアメリカ人のコピーのような劣悪なものもありますが。)

また気が向いたら紹介します。