セアザについて 

サンパウロ州内の2000万人の胃袋を支える、セアザについて紹介します。
11月のVEJA(ブラジルで一番有名な経済紙)にセアザの改装についての記事があったので。

セアザの正式名称は、Companhia de Entrepostos e Armazens Gerais de Sao Paulo (CEAGESP)で直訳するのは難しいですが、「サンパウロ食料売買センター」という感じでしょうか。


南半球最大の都市、サンパウロの高層ビル群の中に位置するセアザは、卸売市場の規模としてはパリとニューヨークに次ぐ世界第3位の規模で、南半球では最大。セアザは1966年に設立されましたが、なんといっても驚くべきは日本人(日系人)の功績。



ご存知の通り、ブラジルは150万人の日系人が居住しており、中でもサンパウロはその8割(120万人)が集まる世界最大の日本人コミュニティー
が存在します。

数年前の小泉首相の訪伯(ブラジルは伯剌西爾と書きます)の際にも、日系移民がクローズアップされましたが、この地での日系移民の苦労には本当に頭が下がります。そして多くの日系人はブラジル社会の中で大きな成功を収めました。

セアザはその日本人移民の成功の一つの象徴です。ブラジルは本当に野菜の美味しい国ですが、農業の発展に日本人が大きな貢献をしています。数多くの野菜が日本から持ち込まれており、また栽培・流通のいたる所に日本人の知恵が活かされています。

毎日1万台のトラックが行き来し、5万人の従業員が働き、1万トンの野菜・フルーツ・生花が売買されるセアザは、日本人により設立され、1966年の当初は市場内の公用語は日本語だったとのこと。

40年以上、大きな手入れもされていないセアザの建物は老朽化が進んでおり、ついにこの12月に改装される計画とのこと。(VEJAの記事)

と、紹介したものの、自分も実は行ったことが無いので、近いうちに訪れたいと思います。