Viva ブラジル品質

週一更新と言いながら、さっそく一週間以上過ぎてしまいました。

ブラジルの製品の品質について。言い尽くされているかもしれませんが、やはり海外生活をしていると、日本のあらゆる製品の品質の高さを再確認する機会が非常に多いです。そこで、思いつくままにですが、この9カ月の間に気付いたものを列挙してみます。特に、まとまりが無いですので暇つぶしにでも見てください。


<プラスティック製品全般>
特に、ビニール袋には毎日のように悩まされています。少し重いものを入れると、ミニョーンと伸びて、
ちぎれてしまいます。あとは使い捨てのコップやストローなんかも、なんぢゃこりゃ?って感じの質の悪さ。
他にもジップロックみたいなものを買っても簡単に壊れます。



<洋服全般>
これは赴任する前から知ってたから、スーツやYシャツは買いだめしてきましたが、
こっちで洋服で買うのは金をドブに捨てる以上の愚行です。まず、なぜか形態安定シャツというものがほとんど存在しない。
すぐにしわくちゃになる代物ばかり。まともな生地のYシャツを買おうと思うと輸入物(例えばBOSSとかDIORとか)の高級品を買わなければならない。ただ,輸入関税35%に加えて州税/連邦税がかかるので、日本の2-3倍の値段がします。

同様に、パンツやシャツなどもまともな品質のものはまともな値段では買えない。何回か洗濯すると毛玉と本体のどちらが大きいのか見分けがつきません。前はあまり思わなかったけど、ユニクロのコスト/技術って本当にスゴイと思います。



<紙>
まず、日常的に触れるもので圧倒的に気になるのは紙の品質。ティッシュからオフィスの印刷用紙に至るまで、紙の品質は非常に悪いです。特にトイレットペーパーは劣悪で、未だにいい紙のトイレットペーパーには出会ったことがありません。ティッシュもまたしかりで、日本の鼻セレブが本当に懐かしい。

ただし、紙産業はブラジルの主要産業のひとつ。ブラジルパルプ産業協会のレポートを見てみると、2009年の生産量でも、
アメリカ、カナダ、中国に次ぐ世界第4位の生産国。
http://www.bracelpa.org.br/eng/estatisticas/pdf/booklet/booklet.pdf
また中国の輸入の半分を占めるほど、中国へも輸出をしているとのこと。
にしては、なんでこんなに品質が悪いんだ。おいらの鼻と肛門が悲鳴を上げています。


<文房具>
これが悩みの種。出張者には必ず、マーカーやペンの替え芯を買ってきてもらっています。もう笑っちゃうくらいにボールペンもペンも太いものしかない。だからみんな字が汚いのか。日本だと無料で配っているような
ペンしかこちらにはなく、ストレスが溜まる。

最近、これって凄いビジネスチャンス?って思ったりして、いろんな日本人の出向者に文房具について聞いてみたら、やっぱりみんなストレスを感じているみたい。ロフトや東急ハンズと提携して、サンパウロ支店を作れないかしら、
と最近考えています。

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一方、いいものもたくさんあります。一次産業は素晴らしい。
野菜、肉、果物と女性のスリーサイズは群を抜いて品質が高い。

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とつれずれに、書きましたが、何よりもの問題は物価。サンパウロという街のせいもあるでしょうが、はっきり言って体感物価は東京よりも全然高い。

購買力平価を「簡易的に」示すビッグマック指数を見てみるとブラジルは世界で4位。
http://ecodb.net/ranking/bigmac_index.html
1-3位はヨーロッパの福祉大国が占めているので、実質的にはブラジルは1位じゃないでしょうか。


例えば、僕が働いているビルは、「サンパウロ六本木ヒルズ」とみんなで呼んでいるのですが、この近辺の昼ごはんは、だいたい1500円から2000円近くかかります。

(↑うちのオフィス)

アパートもまともなセキュリティでそこそこのところに住もうと思うと、20万~30万があたりまえ。自動車も異常に高く、例えばHondaのFitは300万円前後になります。(輸入ではなくガチの現地生産)日本企業の一員として住むにはいい国かもしれませんが、自費で住むには中々苦しい街だと思います。

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駄文を最後まで読んだ人のために、「ブラジルのノラジョーンズ」と勝手に僕が呼んでいるMaria Gaduの曲をのせておきます。